近年、SNSを使った人権侵害や差別が横行して困っているとか、いじめや差別といったものがSNSを利用して、拡散しているということをよく耳にします。最新の通信機器を利用して、人権を侵害することが横行するなら、その逆もあり得るのではないかと考えます。折角の「文明の利器」を悪いことだけに利用されてはたまりません。「利器」を利用して、人権教育を考える人を増やし、いじめや差別を駆逐していくことこそ、これからの広がりを考えていく大きな力になるのではと考えます。
例えば、LINEのトークで人権教育を考えるグループを作り、仲間を増やし、いろいろ意見を交わしていくことにより、人権意識を高めていく仲間が増加していきます。このトークには、悪意のある参加を認めないように注意する必要があるが、それは多くの仲間が監視をしているので、すぐに対応できます。このLINEのトークではテキストだけではなく、写真・動画等もアップできるので具体的な資料を交換でき便利です。
いろいろな人権教育研究大会で知り合った仲間が、広がりとともに深まっていける。わからないことも質問しあえる。なぜこのことにもっと早く気が付かなかったのかと反省しています。子どもたちにこのSNSが悪物としてだけ思わせ、活用させなくなることを危惧します。SNSが「悪の根源」のように言われていることを正し、利用する人のモラルを高めるためにも、私たちは「良き文明の利器」として活用しましょう。