2019年7月30日 大阪府箕面市教職員現地研修感想文

フィールドワーク「姫路の食肉産業と被差別部落を歩く」 感想文

・今日はありがとうございました。食肉センターの見学では非常に機械化された工場に驚き、そこで働く方々の作業工程の明確さに合理性を感じました。また、皮革工場では間近にある原皮やその匂いに圧倒されながら、興味深さを感じました。どちらの作業にも大切な作業として一つ一つされていることにずっと飽きずに見ることができる興味深さを持ちました。
 フィールドワークでもう一つの地区を回った時に道の細さ、空き家の多さ、建物が低いところにあるところなどが気になりました。その後のお話しで土地への忌避意識のこと、解放学級に参加のことなど、まさにフィールドワークで見た差別の現実が残る中で食肉・皮革のことからフィールドワークをして、考えることができたのはとても貴重な機会となりました。
実は私の両親の実家が加西市と三木市で、親戚が姫路や東条に居てます。私自身は親の転勤の都合でいろんなところにいたので、あまりこちらのことを知らなかったのが事実です。部落問題のことを教職員になってから知り、そこから少しずつ考えることもできるようになってきました。何が差別をなくしていけるのか、しっかりとこれからも考えて実践していけるようにしたいと思っています。ありがとうございました。

・食肉をテーマとした部落問題学習について、食肉センター、皮革工場を実際に見学しながらグルグルと考えていました。
 食肉業、食肉労働に携わる人たちが、不合理な視線にさらされていることに対して、子どもたちと「それっておかしいやん・・・」と考えられる取り組みを考えていきたいと思いました。
 皮革産業のある地区でベトナム籍の人たちが増えているということでムラのコミュニティーとして、どんなつながりを生んでいく仕掛けを考えているのか? これからのまちづくりとしてどういった方向で地区をつくっていくのかということに興味があります。
 もう一つの地区の人為的境界線が衝撃的でした。ああいうことをやられてしまう感覚がヘイトスピーチにもつながっていく感覚だと思えてならないです。

・今日は暑い中ありがとうございました。和牛マスターの食肉工場内の牛の解体はとても感動的でした。施設の清潔さ、安全管理、アメリカ・EUからの規制もあるのでしょうか。びっくりしました。それは何といっても完全なラインの中でオートメーション化された中で、人間が移動せず、牛が順々に動いて、開かれていく様は、その効率の良さと職員の人たちの手さばきに圧倒されました。この姿を多くの人が見たらいいと思います。皮革産業のある地区の現在の様子は、とても興味深く見ました。皮革産業の衰退が残念です。食肉も皮革も部落産業として、その職人の革を伝承すべきと思います。野球のボールが、ここで作られていることも知り、驚きでした。それを持って、多くの人に知ってもらいたいです。
一方、産業のない地区のフィールドワークとその現状もまさに今の部落の実態として、よくわかりました。フィールドワーク中に多く答えて頂いたので、ここでは質問はありません。ありがとうございました。

・今日はありがとうございました。食肉センターがとても衛生的に運営されていたので驚きました。もっとマスコミが取り上げて、多数の人たちの目に触れていけばいいのにと思いました。
 町内のフィールドワークでは何も説明なしに歩いていたら、よくあるのどかな田舎町の風景だなあと思いましたが、危険対策区域がすぐそばにあり、いろいろと難しい問題があることが分かりました。
質問・・・現在ある差別の具体例を教えていただきたいと思います。

・お世話になりありがとうございました。食肉センターの見学は私たちが普段食べている牛肉を見つめなおすきっかけになりました。手作業で素早く解体されていく姿は美しく思っていたものと全く違いました。でも、牛の大きさ、頭を切り落とすのを見ると、牛の命をいただいていることを実感しました。
 皮革工場では、皮の塩漬け作業や毛をとってのばす作業、どこも力仕事で大変そうでした。仕事環境としても厳しい現状がよく分かりました。野球の白いボールを見るたびに作っている人々の苦労を思い出すと思います。自分の目で見て確認すると感じることがたくさんあります。たくさんのことに目を向け、これからも感心を持って生活したいと思います。暑い中、案内していただきありがとうございました。

・本日はありがとうございました。初めて見学させていただきましたので、「おー」「え~」「すごい」の言葉しか出ませんでした。仕事されている方々の技術もとても丁寧で感心させられました。私たちが日頃から喜んで食べているお肉が、このようにして解体されて市場に出回っているのですね。徹底した衛生管理も安心してお肉を食べることができてうれしいです。お肉を食べることが嫌になりそうな所が今回の見学の中に入ってなくてよかったです。
 皮革も野球のボールになるということで、とても興味深く見学させていただきました。
質問・・・あの白い革一枚で野球のボール何個分になるのでしょうか。これから始まる高校野球のボールを見ながら、あの工場で作られたものかしら~と感慨にひたっておきます。
 牛って捨てる所がほとんどないんですね。魚のマグロの解体は人前で堂々とできるのに牛はそうはいかないというのがなんかへんですね。

・差別の現実を聞かさせていただきとてもありがたかったです。職業問題では求人に対してだれも来ない。住宅問題ではすぐに引っ越すこと。空き家が多いこと。皮革産業における生産性の低さや経済的な厳しさなど。
 このようなことをいかに自分事として考えられるか。そして教師としてできることをやっていくか。とても大切なことだと再確認できました。
 二学期は実践する学期だと考えていたので、多くの学級で部落問題学習に取り組めることをめざして動いていきたいと思います。
 今日は貴重なお話を聞かせて頂いたり、フィールドワークに取り組んでいただいたりして、本当にありがとうございました。

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