あらゆる差別をなくすためには

人権が重んじられる社会とは、あらゆる差別がなくなった社会になることですが、実際にはなかなかそう簡単にはいかない。日本の社会には数多くの人権侵害が存在している。歴史的社会的に最も根強いものとして、部落差別がある。次に近隣諸国の人たちへの蔑視・差別、在日外国人への差別、特に在日コリアンへの差別には辟易してしまうほどである。障がい者差別もしかり、女性差別、沖縄・アイヌ民族への差別と数多くある。これらの差別をなくすためにはどのように取り組んでいけばいいのか、真剣に考えてみよう。近代社会に存在していた強烈な差別は、被差別者の立ち上がりにより、国民全体の意識改革を目指して運動し、少しずつ減ってきたのも事実である。だが、近年、また差別事象が増加している。格差社会に進んでいる日本では、苦しい人たちがお互いを憎しみあい、ヘイトスピーチや差別的言動を繰り返すことにより、自分たちは違うんだと自己暗示にかけ、弱い者いじめをしている。そのことに「悪い」という意識すら持ち合わせない。そういう人たちは「自分は差別される立場にはならない」と確信しているのでしょう。「自分はは生まれてから死ぬまでの間に、絶対に差別される者にはならない」という保証はない。交際相手や結婚相手に被差別者がいる場合がある。自分がいつ体に障害を持つようになるかもわからない。このようなことをじっくりと考えてみる必要性を強調していきたい。

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