新型コロナウィルス禍と人権

今年、2月早々からマスコミ等で騒がれ始め、3月から全国の小中高等学校・特別支援学校の臨時休業となりました。4月には政府から緊急事態宣言が出され、5月4日には5月末までの延長が決定されました。多くの命が奪われ、多くの人が病魔に苦しめられています。ワクチンも特効薬も確立していません。そんな中、医療従事者や感染者の身内、また感染者の出た職場の同僚などへの心ない差別や中傷が後を絶ちません。差別や中傷をしている人が、逆にその被害に遭うとどう思いますか。今、差別をなくす取り組みを大切にしてきた同和教育・人権教育が重んじられていたなら、どうでしょう。これだけ多くの差別が発生していたでしょうか。そのことを考えると、今こそ人権を大切にする教育を丁寧に実践していく必要があると思います。
差別をしてしまう人は、差別されている人のことは他人事で済ませているから、できるのです。差別されている人と同じ気持ちになると、差別などできません。「明日は我が身」と考え、いつ自分が被害者になるかも知れないことを心の底に置くことで、差別をしなくなります。いつまで続くかわからないコロナ禍。今こそ、声を上げて、人権を大切にすることを訴えましょう。

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